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サイナスリフトとは?インプラント治療における役割と注意点

インプラント治療を希望する方の中には、上顎の骨が足りずに「治療できない」と言われた経験を持つ方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合に検討される骨造成術の一つが「サイナスリフト」です。難易度が高い術式とされる一方で、骨量が大きく不足しているケースでもインプラントを可能にする選択肢として位置づけられています。
本記事では、サイナスリフトの仕組みやインプラント治療との関係、適応条件、治療の流れ、メリットとデメリット、費用の目安まで、検討に必要な情報を整理してお伝えします。

サイナスリフトとは何か

サイナスリフトという言葉を初めて目にした方は、何のための治療かイメージしづらいかもしれません。ここでは、その正式名称や仕組み、施術の対象となる部位を順を追って解説します。

上顎洞底挙上術の意味と仕組み

サイナスリフトは、日本語で「上顎洞底挙上術(じょうがくどうていきょじょうじゅつ)」と呼ばれる骨造成術の一つです。上顎の奥歯付近で骨の高さや厚みが不足している場合に、上顎洞という空洞の底部分を持ち上げ、その下にできたスペースへ人工骨や自家骨などの骨補填材を入れて骨量を増やすことを目的としています。
骨が再生されるまで一定期間を置いてから、インプラント体を埋入する流れが基本です。骨造成術にはいくつかの種類がありますが、サイナスリフトは上顎の広い範囲を一度に造成できる術式として位置づけられています。1980年代に術式の体系化が進められて以来、世界中で多くの臨床報告が積み重ねられており、長期的な安定性についても多くの研究で評価されてきました。

上顎洞とシュナイダー膜の役割

「サイナス」とは、副鼻腔と呼ばれる鼻の周囲にある空洞のうち、頬の内側にある「上顎洞」を指します。上顎洞はちょうど上顎の奥歯の真上にあり、その底部と歯槽骨との間には「シュナイダー膜」という薄い粘膜が存在します。
この膜は非常に繊細で、術中に丁寧に剥離して持ち上げることが治療の鍵となります。シュナイダー膜が傷つくと感染や炎症の原因になり得るため、慎重な操作が求められる部位です。サイナスリフトは、このシュナイダー膜と歯槽骨との間に新しい骨を生み出すスペースをつくり出す手術と理解しておくと、全体像をつかみやすくなります。

参照元:公益社団法人日本口腔インプラント学会(https://www.shika-implant.org/

インプラント治療とサイナスリフトの関係性

サイナスリフトは単独で行われる治療ではなく、インプラント治療の前段階として位置づけられる骨造成術です。なぜインプラントの前にこの手術が必要になるのか、解剖学的な背景から説明します。

インプラント埋入に必要な骨量の目安

インプラント治療では、人工歯根(インプラント体)を顎の骨に直接埋め込み、その上に人工歯を装着します。インプラント体を安定して固定するには、一定の骨の高さと厚みが欠かせません。
一般的に使用されるインプラントの長さはおよそ10mm前後あるため、それを支える骨にも同等以上の余裕が求められます。骨量が不足したまま無理に埋入すると、インプラントがぐらついたり、上顎洞へ突き抜けてしまったりするリスクが高まります。長期的に噛む力を受け止める治療であるため、土台となる骨の状態を整えることが治療成功の前提となるのです。

上顎奥歯で骨量が不足しやすい理由

上顎の奥歯は、もともと下顎に比べて骨が薄い傾向にあるうえ、すぐ上に上顎洞という空洞が広がっているため、インプラントに必要な骨量を確保しにくい部位です。さらに、歯を失ったまま放置すると噛む刺激が骨に伝わらなくなり、歯槽骨が吸収されて徐々に薄くなっていきます。
歯周病で骨が溶けてしまった場合や、長年欠損部分を放置していた場合には、骨の高さが数mmしか残っていないケースも珍しくありません。加齢とともに上顎洞そのものが拡大していく傾向もあるため、年齢を重ねた方ほど骨量不足に直面しやすい部位といえます。こうしたケースでサイナスリフトを行うことで、これまで「骨が足りずインプラントは難しい」と言われていた方でも、治療の選択肢を広げることが可能になります。

参照元:公益社団法人日本口腔外科学会(https://www.jsoms.or.jp/

サイナスリフトの適応となる骨の条件

すべての骨量不足のケースでサイナスリフトが選ばれるわけではありません。残存する骨の状態や全身の条件によって、適応かどうかが慎重に判断されます。

残存骨の高さや厚みの目安

サイナスリフトの適応となる目安として、上顎洞底までの残存骨の高さが3〜5mm以下のケースや、骨の厚みが8mm未満のケースが挙げられます。複数の歯を失っており、広い範囲で骨を補う必要がある場合にも適しています。
骨の高さが5mm以上残っている場合には、後述するソケットリフトなど他の術式が選ばれることもあるため、CT検査による精密な診断が前提となります。判断基準は文献や術者によって若干異なりますが、いずれにしても画像診断で残存骨と上顎洞の状態を立体的に確認することが、適切な術式選択の出発点になります。

適応外となる主なケース

一方で、慢性的な副鼻腔炎を抱えている方や、鼻づまりが続いている方、上顎洞内に大きな炎症や嚢胞がある方は、サイナスリフトを受けられない、もしくは事前治療を要する場合があります。
また、糖尿病や骨粗しょう症のコントロールが不十分な方、抗凝固薬を使用している方なども、全身状態を考慮して慎重に判断されます。喫煙習慣がある方は治療後の骨の安定に影響することが知られており、術前後の禁煙を求められるケースもあります。最終的な適応の可否は、CT画像と全身の健康状態をもとに歯科医師が総合的に判断します。

参照元:厚生労働省eJIM(https://www.ejim.ncgg.go.jp/

サイナスリフトの治療の流れと期間

サイナスリフトはインプラント治療と一体で進められるため、全体の流れと期間を把握しておくと安心して臨めます。ここでは、術前検査から最終的な人工歯装着までを順に紹介します。

術前検査と治療計画

治療に先立ち、口腔内の検査やCT撮影によって、上顎洞の位置・形・残存骨の量を立体的に把握します。慢性的な鼻疾患の有無や全身疾患、服用中の薬剤も含めて確認したうえで、骨補填材の種類や手術範囲、インプラント埋入の時期などを決定します。
患者ごとの状況によって計画が大きく変わるため、十分な説明を受けて納得してから治療に進むことが大切です。検査結果や手術内容について疑問が残る場合には、セカンドオピニオンを利用して別の歯科医師の意見を聞くという選択肢もあります。

手術当日の手順

手術は局所麻酔下で行われ、必要に応じて静脈内鎮静法を併用するケースもあります。頬側の歯肉を切開して顎骨を露出させ、骨に小さな窓を開けたうえで、上顎洞底のシュナイダー膜を慎重に剥離して持ち上げます。
できたスペースに骨補填材を入れて縫合すれば、術自体は終了します。所要時間は症例により異なりますが、おおむね1〜2時間程度です。手術後は腫れや痛みに備え、処方された薬の服用や安静、過度なうがいを避けるなどの指示を守ることが回復を早めるポイントになります。

骨が再生されインプラントを埋入するまで

骨補填材が定着して新しい骨ができあがるまでには、おおむね4〜6ヶ月程度の期間を要します。残存骨が一定以上ある場合にはサイナスリフトと同時にインプラント体を埋入することもありますが、骨量が極端に少ない場合は二回法となり、骨が安定してから改めてインプラント手術を行います。
最終的な人工歯の装着まで含めると、治療全体で半年から1年程度を見込んでおくのが一般的です。

参照元:公益社団法人日本歯科医師会(https://www.jda.or.jp/

サイナスリフトのメリット

サイナスリフトは身体的負担を伴う一方で、これまでインプラントが難しかった方にも治療の道を開く特徴を持っています。代表的なメリットを3点に整理して紹介します。

骨量不足でもインプラントが選べる

最大のメリットは、上顎の骨が大きく不足していてもインプラントを選択肢に加えられる点です。残存骨が数mm程度しかない場合でも、骨補填材で十分な高さを確保することで、安定した位置にインプラント体を埋入できます。
これまで「骨が足りない」と治療を諦めかけていた方にとって、選択肢が広がる治療法といえるでしょう。

広範囲の骨造成を一度に行える

上顎洞に直接アプローチする術式のため、複数本のインプラントを予定している場合でも、一度の手術で広い範囲をまとめて造成できます。
1本ずつ別々に骨を増やす方法と比べ、手術回数を減らせる点も患者にとって負担の軽減につながります。複数本の欠損を一度の治療計画でカバーしやすい点は、奥歯側の連続欠損ケースで特に活きてくる特徴です。

粘膜を目視しながら進められる

頬側に設けた窓から術野を直接確認しながら進められるため、シュナイダー膜の状態を目で見ながら処置できます。万が一膜が破れた場合でも気付きやすく、その場での補修につなげやすい点は、リスク管理の観点でも重要です。
十分な骨量を確保したうえでインプラントを埋入することで、長期的な安定にもつながりやすいとされています。

参照元:あきもと歯科コラム「サイナスリフトとは」(https://www.akimotodental.jp/column/implant-sinuslift.html

サイナスリフトのデメリットとリスク

メリットがある一方で、サイナスリフトは骨造成術の中でも難易度の高い術式とされ、デメリットや術後のリスクを理解したうえで判断することが欠かせません。

体への負担と治療期間の長さ

歯肉の切開や骨に窓を開ける処置を伴うため、術後には腫れや痛みが生じやすく、出血やあざが残ることもあります。痛みや腫れは術後3日目あたりがピークで、1〜2週間程度で落ち着いていくケースが一般的です。
また、骨が再生するまでの待機期間が必要となるため、最終的な人工歯装着までに半年から1年程度を要する点も負担の一つといえるでしょう。仕事や日常生活への影響も考慮し、スケジュールを事前に組み立てておくことが望まれます。

シュナイダー膜の損傷リスク

上顎洞底のシュナイダー膜は非常に薄く、術中の操作で破れてしまうことがあります。小さな破損であれば縫合やコラーゲン膜の貼付などで対応できますが、損傷が大きい場合には手術を一時中断し、改めて時期を見直すこともあります。
術者の経験と慎重な操作が問われる場面であり、難症例に対応できる体制が整った医院を選ぶことがリスク低減につながります。

副鼻腔炎やインプラント貫通の事例

頻度は高くないものの、術後に副鼻腔炎(蓄膿症)を発症するケースや、インプラント体が上顎洞内に入り込んでしまうケースも報告されています。鼻水・鼻づまり・目の下の痛みなどが続く場合には、早めに治療を受けた医院へ相談する必要があります。
また、術後はくしゃみや鼻をかむ動作で患部に圧力がかかると、骨補填材の漏出や膜の破損につながるおそれがあるため、しばらくは控えめにすることが推奨されます。手術当日や翌日はうつ伏せ寝を避け、激しい運動や飲酒、長時間の入浴も控えめにすることで、傷の治りをスムーズに保ちやすくなります。

参照元:きぬた院長のインプラントなんでも相談室(https://implant.ws/soudan/sinus-lift-failure/

他の骨造成法との違い

上顎の骨量不足に対する骨造成術には、サイナスリフト以外の選択肢もあります。それぞれ適応や負担が異なるため、自身のケースに合う術式を理解しておくと比較検討しやすくなります。

ソケットリフトとの違い

ソケットリフトは、インプラント体を埋入するための穴から専用器具で骨補填材を押し込み、上顎洞底を内側から押し上げる方法です。残存骨が5mm以上あるケースが目安で、サイナスリフトより手術範囲が小さく、痛みや腫れも軽い傾向があります。
インプラント埋入と同時に行えるため治療期間も短縮できますが、造成できる骨量には限りがあり、広範囲の症例には向いていません。骨量が比較的残っているケースではソケットリフト、大幅に不足しているケースではサイナスリフトという使い分けが基本になります。

GBR法との違い

GBR法(骨誘導再生法)は、骨を増やしたい部分にメンブレンと呼ばれる人工膜をかぶせ、その下に骨補填材を入れて骨の再生を誘導する方法です。主に下顎や前歯部の骨量不足に対して用いられ、上顎洞へアプローチするサイナスリフトとは適応部位が異なります。
骨の幅を増やしたい場合や、限定的な範囲の補強が目的の場合に検討されます。サイナスリフトと組み合わせて行われることもあり、それぞれの長所を活かして治療計画が立てられます。

参照元:海岸歯科室「サイナスリフトはどんな治療?」(https://kaigan-do.com/blog/

費用相場と医院選びの視点

サイナスリフトは保険適用外の自由診療となるため、費用面と医院選びは事前に確認しておきたい重要なポイントです。

費用相場と保険・医療費控除

サイナスリフトの費用相場は、おおむね15万〜30万円程度が目安です。骨補填材の種類や使用量、医院の方針によって幅があり、別途インプラント本体の費用も発生します。
事前の見積もりで「どこまでが費用に含まれるのか」を確認しておくと、治療途中で想定外の追加費用に戸惑うリスクを抑えられます。なお、インプラント治療やサイナスリフトに支払った費用は、年間の医療費合計額が一定額を超えた場合に医療費控除の対象となり得ます。詳細は管轄の税務署で確認してください。

参照元:国税庁「医療費控除の対象となる医療費」(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1122.htm

医院選びで確認したい3つの視点

医院選びでは、自由診療となる以上、価格だけでなく説明の丁寧さや対応の姿勢も含めて、総合的に判断することが望まれます。可能であればカウンセリングを複数医院で受けて、説明内容や治療方針を比較するのも一つの方法です。具体的には、次の3つの視点を意識してチェックしておくと安心です。

  • CTを用いた精密な検査体制が整っているか
  • サイナスリフトの経験や症例数を十分に有しているか
  • リスクや費用について事前に丁寧な説明があるか

参照元:公益社団法人日本口腔インプラント学会(https://www.shika-implant.org/

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難しい症例でも
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まえだ歯科前田尊臣 院長

国際口腔インプラント学会
(DGZI)認定医

まえだ歯科 前田尊臣医院長
引用元:まえだ歯科公式HP(https://www.maeda-dc.com/staff.html)
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町田エス歯科クリニック大口 慧士院長

日本口腔インプラント学会
所属

町田エス歯科クリニック 大口 慧士院長
引用元:町田エス歯科クリニック公式HP(https://m-sdc.com/about-sdc/doctor/)
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日本口腔インプラント学会
専修医

協同歯科クリニック 田所久永院長
引用元:協同歯科クリニック公式HP(https://haisha-yoyaku.jp/bun2sdental/detail/index/id/1333245149/tab/4/)
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