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現在のインプラント治療では、技術の進歩によりさまざまな医療器具を使用して治療を行うようになりました。今回は、特によく使用される歯科用CT、インプランター、ペリオテストの3種類について取り上げています。治療を受ける際の参考にしてください。
CTスキャンは、コンピュータ断層撮影(Computed Tomography)のことを指します。多くの方が、大きな機械に横たわる医科用のCTスキャンで検査をしたことがあると思います。しかし、歯科用のCTスキャンは、「コーンビームCTスキャン」と言って、医科用の「ファンビームCTスキャン」とは異なる特徴を持っています。ファンビームとは扇形という意味で、X線が扇形に照射され、1周の回転で基本的に1枚の画像を撮影します。一方、コーンビームは円すい形にX線を照射することで、1周で数百枚の画像を撮影することができます。この撮影枚数により、歯科用CTでは数分で3D画像を構成することができます。そして、インプラント埋入の正確な位置の予測してコンピューターに取り込むことにより、精密なシミレーションを行えるのです。また、 一般の医科用CTと比べ被曝量が1/8~1/50と少ないのも特徴と言えるでしょう。
※参照:【PDF】厚生労働省:『歯科インプラント治療のためのQ&A』
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-02.pdf
インプランターとは、インプラント体を埋入するときに使用する器具です。インプラント手術で使用するドリルは、一般の歯科治療に使用するものよりも直径が大きくなっています。そのため、通常の歯科用タービンではトルクが足りません。そのため、インプラント手術では専用の器具が必要なのです。インプランターでは内臓のコンピューターでドリルの回転数などを制御、患者ごとに違う骨の質に合わせてさまざまな設定ができる器具です。
ペリオテストとは、歯の動揺を測定する装置の商品名です。測定はハンドピースから一定速度で打ち出されるタッピングヘッドが歯面にぶつかって反発する速度と時間の変化を測定し、コンピューターで-8から+50までの約60段階に数値化したものとなります。インプラントがどれくらい固定されているのかを検査するのにも使用されます。数値が少ないほど動揺が無いということで、天然歯の場合は10以下、インプラントの場合は0以下が良いとされています。
インプラントを適切な位置に埋められるようにドリルの方向や深さを誘導する器具を指します。患者のお口の型やCTデータをもとに作成される透明なマウスピース状の装置で、インプラント手術の際に歯科医師が装着して使用します。
あらかじめ、「どこへ」「どの深さで」「どの角度で」穴をあけるべきか設計されており、その通りにドリルを通すと、理想的な位置にインプラントを埋入できる仕組みです。サージカルガイドには、人工歯根を埋め込む適切な位置や角度、深さが記録され、手術当日はそのガイドに従い、専用のドリルを用いて埋入します。
※参照:公益社団法人 日本口腔インプラント学会HP
https://www.shika-implant.org/min-implant/beginner/cost/
IOSは、口腔内をスキャンし、歯や歯列、歯周組織を高精度3Dデータとして取得する装置です。これまでの印象材を用いた歯型取りと異なり、光学技術を使用して短時間で痛みや不快感を抑えながら、口腔内をデジタル化します。
取得した3Dデータは、インプラント治療の診断や手術、術後の管理などさまざまな工程で活用するのが特徴です。
口腔内スキャナーは、口腔内の状態をデジタルデータとしてほかの機器へ送り、さまざまな活用ができ、精密治療に役立ちます。口腔内スキャナーを用いると、歯の型取りのためにかかる負担軽減や正確な歯の型取りが行えるメリットも。
また、より精密な詰め物やかぶせ物の作製が可能になるほか、より正確なインプラント治療が行いやすくなるのも強みに挙げられます。
※参照:岩手医科大学附属内丸メディカルセンター
https://www.hosp.iwate-med.ac.jp/uchimaru/strongpoint-dental/
現在主流とされるインプラントの表面はネジ山が付いたスクリュータイプです。顎の骨にあけた穴に対して、トルクレンチを使用しネジを回し入れるようにインプラント体を埋め込んでいきます。
アバットメントにもネジ山が設けられているため、フィクスチャーの上にトルクレンチを使用し取り付けます。インプラント治療では、このラチェットレンチにトルク管理機能を備えている専用のラチェットレンチ(トルクラチェットレンチ)を用いることがあるのが特徴です。
インプラント用のラチェットレンチは、奥歯のインプラント治療でも活用できるように、ヘッド部分が小さく設計されているため、狭い部位の処置にも対応できます。
※参照:【PDF】昭和大学リポジトリ
https://showa.repo.nii.ac.jp/record/3756/files/ko3241_thesisreview.pdf
超音波骨手術器(ピエゾサージェリー)とは、超音波により骨を削る手術器具です。ピエゾサージェリーを用いると、出血や腫れ、痛みなどのダメージを軽減した安全性の高いインプラント治療につながります。従来の回転器具と比べると軟組織や骨へのダメージも少なくて済み、骨を安全に削りとる効果が期待できます。
ボーンスクレイパーとは、口腔外科治療において自家骨を採取するために用いる特殊な器具です。
オステオトームは、骨を切除するための特別な器具であり、主にインプラント治療や顎の骨再生に使用されます。オステオトームは、骨を削る際に出血をなるべく抑え、周囲の組織に対する影響を軽減できるため、特に重要な役割を果たします。
オステルとは、インプラントの安定性を数値化できる機材です。ISQ値を測定すると、感覚や経験など主観的判断ではなく、客観的なデータに基づいた治療判断が可能となります。また非侵襲的に判断でき、より効率的な治療計画立案に役立ちます。
生体情報モニタ(生体モニター)は、インプラント治療や外科的手術の際に使用します。治療中の血圧や脈拍、心電図、SpO₂(血液中の赤血球がどのくらい酸素を運んでいるかを示す数値)といったデータを監視することにより、急激な体調変化にも迅速に対応できます。
生体モニターは、異常の早期察知とスピーディーな対応を可能にするためのツールです。治療前の丁寧な診察や検査、モニタリングと組み合わせることで、より安全な治療につながります。
※参照:公益社団法人 日本口腔インプラント学会『歯科衛生士業務指針』
https://www.shika-implant.org/shika/wp-content/uploads/2024/03/202404_dental_hygienist_shishin.pdf
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