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インプラント治療後に入れる仮歯は、最終的な人工歯が入るまでの代わりとなります。この仮歯は、目的に合わせて主に2種類に分けられます。それは、テンポラリーレストレーション(Temporary Restoration)とプロビジョナルレストレーション(provisional Restoration)というものです。どちらも人工歯を装着する前の歯がない期間に装着するものですが、それぞれ特徴があります。
「テンポラリーレストレーション」は、一時的なもので、短期間歯がない部分をカバーするためのものです。
一方、「プロビジョナルレストレーション」は、最終的な人工歯をイメージして製作されるもので、かみ合わせの調整や審美性などを、言わば「予行演習」として調整していくものです。歯科クリニックによって違いますが、仮歯は「プロビジョナルレストレーション」のみのこともあります。
これらの仮歯の詳しい役割は以下のようなものがあります。
まず、見た目に歯が無い状態を防ぐための役割です。また、歯がないことは発音にも影響しますので、不明瞭な発音を防止するためでもあります。この用途では、上記で紹介した2種類の仮歯どちらでも可能です。
歯が無い状態が続くと、その部分に向かって隣接する歯が倒れてきたり、上下で噛み合わさる歯が伸びてきたりします。歯は1ヶ月でも1ミリ程度動く動くことがあると言われていますので、数カ月間歯が無い状態でいれば、噛み合わせが乱れたり、型を取った人工歯が合わなくなったりすることもあります。これらを防ぐためにも仮歯は必要なのです。
口腔内には数千億友いわれる細菌が生存しています。その中には虫歯や歯周病の原因となる細菌も含まれています。そのため、手術をした患部にこれらの細菌が感染しないように蓋をすることも仮歯の大きな役割となります。炎症を起こさないようにして、ブラッシングや食べ物の刺激が直接患部に届かないようにする役割もあります。
インプラント手術後の仮歯でも食べ物を噛むことはできます。しかし、その噛む力は、インプラントの初期固定によって、歯科医師が計算しています計算して制限する事があるので、必ず歯科医師の注意を守ってください。
通常は、煎餅・乾パン・硬めのパン・スルメイカなどの硬い食べ物は控えましょう。インプラント手術後は粘膜がしっかり治り、歯科医師の許可があるまでは硬いものを避けたほうが良いです。また、仮歯はインプラントを守るために外れやすくなっています。ガム・グミ・ヌガー・キャラメルなどの粘着力がある食べ物も避けるようにしてください。
ただ、仮歯の部分で噛むことを避けられるようであれば、少し硬めのものを食べても問題ないでしょう。常に仮歯を意識して噛むことが大切です。
口腔内には数千億ともいわれる細菌が生存しており、その中には虫歯や歯周病の原因となる細菌も含まれています。仮歯を装着しているからといって安心せず、仮歯の周辺もしっかりと歯磨きを行うことが大切です。磨き残しがあると、仮歯と歯茎の隙間から細菌が入り込み、手術をした患部が感染して炎症を起こすリスクが高まります。担当の歯科医師や歯科衛生士から指導されたブラッシング方法を守り、術部を清潔に保つよう心がけましょう。
万が一仮歯が取れてしまった場合には、慌てずに以下の注意点を守って、歯科クリニックに言ってください。
仮歯は非常に小さいので、なくさないように注意してください。また、誤って壊さないように慎重に扱いましょう。透明な容器などに入れておくと安心です。
一度取れてしまった仮歯は、歯科クリニックで再度装着してもらうまで、自分でつけ直したりしないでください。不安定な状態で装着すると、インプラントをした歯茎が傷ついてしまったり、食事中に外れて飲み込んでしまうこともあります。通常は飲み込んでも排泄されて体に影響はないですが、仮歯は作り直しになります。
もし、仮歯が割れた場合は、破片も保管をして、歯科クリニックに持っていきましょう。そして、長期間仮歯がない状態は避けてください。前述したように噛み合わせなど、お口の状態が変わってしまうことがあります。
仮歯が取れたとき、市販の接着剤を使用して自分でつけてしまう人もいますが、それはやらないようにしてください。市販の接着剤では接着力が強すぎて、外すときに仮歯を削ることになります。また、アバットメントなどインプラントの部品に影響が出ることもあります。
ご紹介してきたように、仮歯には一時的なものと、かみ合わせの調整などまで担うものがあります。そして、仮歯の装着は、審美的な問題や発音の問題、噛み合わせ状態の維持、患部の保護などの役割を担っています。仮歯を装着したら、食べ物など歯科医師の注意点をよく守り、外れてしまった場合には、速やかに歯科クリニックでフォローをしてもらいましょう。
日本口腔インプラント学会、日本歯科審美学会、日本IOBアライナー矯正歯科学会所属 愛知学院大学歯学部卒業。大学附属病院にて勤務後、大手医療法人クリニックにてインプラント、審美歯科の経験を積む。現在は名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院の院長として地域の歯科治療に携わる傍ら、歯科治療に関する記事の監修も多数行っています。
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