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歯周病はお口の中の細菌が原因となり、歯茎が炎症を起こす疾患です。進行すれば炎症は歯槽骨(しそうこつ:顎骨の歯が生えている部位)にまで及び、骨が吸収されて歯が抜け落ちてしまいます。このページでは、この歯周病がある場合、インプラント治療を受けることができるのか解説していきます。
まず、結論から言えば、 歯周病にかかっているとインプラント治療は難しいです。そこには、以下のような理由があります。
インプラント治療を受けるためには、顎骨の厚さや量が十分にあることが重要です。しかし、歯周病が進行すると、顎骨の骨吸収も進行します。顎骨の骨吸収とは、以下のような理由で骨が減少してしまうことです。歯周病菌が歯槽骨に達することにより、体の免疫系が炎症性サイトカインという物質を発現させます。このサイトカインにより、破骨細胞(骨は常に代謝を繰り返していて、骨芽細胞が骨を作る役割を担い、破骨細胞は骨を吸収する役割を担っています)が活性化して、骨吸収を促進させてしまいます。この骨吸収により、インプラント体が埋入できない、もしくは脱落するなどのトラブルにつながる可能性があります。
歯周病はインプラント周囲炎のリスクを高めます。インプラント周囲炎は歯周病と同じ細菌によって引き起こされるからです。インプラント周囲炎では歯周病と同様に歯茎の腫れや顎骨の吸収を引き起こし、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまうことがあります。インプラント治療を受ける前に歯周病を完治させる必要があるため、歯周病の方は歯科医院で相談しましょう。
インプラントは外科手術を伴い、歯肉の切開や骨を削るなどの処置が必要です。お口の中に歯周病菌が多く存在している場合には、手術中に傷口に入ってしまうことが考えられます。そのような場合には、傷口が腫れてしまい痛みが生じるなど、激しい炎症を起こす可能性があります。この激しい炎症が、化膿という状態で、俗に言う「膿」とは白血球やほかの免疫細胞、細菌などです。免疫の低下している人で化膿が酷くなると、敗血症など全身に悪影響を及ぼすこともあります。
歯周病の治療をせずにインプラント治療を始めた場合、他の歯が歯周病で抜け落ち、追加でインプラント治療が必要になることがあります。インプラント治療は長期にわたる治療であるため、途中で治療方針が変わるとトラブルが発生するリスクが高まります。そのため、歯周病を完治させてからインプラント治療を行うことが重要です。
上記でご紹介したように、歯周病があるとインプラント治療にリスクが発生してしまいます。しかし、歯周病になってしまったらインプラント治療ができないわけではありません。歯周病の方がインプラント治療をしたい場合、歯周病を治療すれば受診できる場合もあります。歯周病治療は、プラークコントロールとリスクファクターの改善が重要です。プラークは、歯に付着する細菌のかたまりで、歯周病の原因となります。そのため、歯科医院で丁寧に取り除き、口内からできる限り減らす必要があります。
歯周病が改善しているかどうかは、歯周ポケットの深さで判断されます。歯周ポケットの深さが3〜4mm程度になれば、歯周病が安定している状態と判断され、インプラント治療が可能になる目安とされています。ただし、レントゲンを使って顎骨の状態も確認し、インプラント体が埋められる程度の骨の量があるかを確認する必要があります。
ご紹介してきたように、歯周病がある場合、インプラント治療には大きなリスクになります。しかし、歯周病の治療をすれば、インプラント治療が可能になることも多いです。まずは、歯科クリニックで検査をしてもらい、相談しながら歯周病治療を始めましょう。
日本顎咬合学会認定医・日本成人矯正歯科学会・日本矯正歯科学会所属。広島大学歯学部卒業。岡崎エルエル歯科・矯正歯科副院長の経験を経て、現在は医療法人清翔会理事長として14つの医院を経営。矯正実績は2024年4月現在で10,000症例を突破。幅広い矯正治療に加え、対応数の少ない寿谷法コルチコトミー矯正にも対応しております。インビザラインは全国5人しかいないレッドダイヤモンド取得。裏側矯正ebrace症例数8年連続全国一位。
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